オーディオが壊れる

接続時にスピーカーからノイズ。結構大音量なんで音にビビってしまう。

昨日、オーディオのお世話になっている方に見ていただき真空管アンプがどうも原因らしいことがわかった。レコード屋の店主とも話をしたが、オーディオは定期的に故障して、それを修理に出すのも楽しみながらやらなくてはね、という話になった。それをめんどくさいと思うなら、オーディオの趣味は向いてないのかもと。趣味っていうのはめんどくさいもんだというのは、なかなかの金言。

 

そもそもオーディオに限らず、楽器もそうだし、それを扱う人ですら突然調子が悪くなるものだ。ずっと調子が良く同じように使えるものはこの世には存在しないのだろう。メンテナンスしながら、楽しいひと時をできるだけ長く過ごす、本質はここだろう。

秋ではないけどベンウェブスターの枯葉

だいぶ気分が持ち直してきた。梅雨時はどうも良くないのだけれど、いろんな人と話をするなかでヒントが見つかっている気がする。

 

さて今日の一枚。

Be Webster Georges arvanitas

Autumn leaves

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Ben websterというと名盤は決まっており、アートテイタムとのQuartetとVerveに残したSoulvileあたり。ほぼこの2枚が有名だが、Benの晩年の作品にあたるこのアルバムも実に滋味溢れる良いアルバムなのだ。ベンは晩年にしてはノリもよく、サブトーンも長いブレスは続かないものの歌声は健在。

不思議なことにほとんどレコードショップなどで見かけたことがない。こういうアルバムは大切にコレクターのレコード棚に収まってその後出てくることはないのだろうな。

 

https://youtu.be/qO2AUOWJbts

 

実に録音も良く、すっきりとクリアな音。Benも良いが、ピアニストのArvanitasが素晴らしい。バンドに躍動感があり、聴いていて楽しい気分になれる一枚。

ジャズ喫茶 オリンパス

今日はジャズ喫茶のお話。

御茶ノ水にあるジャズ喫茶オリンパス

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JBLのスピーカーが鎮座しており、なかなかの迫力ある音であった。今までに行ったことがあるジャズ喫茶は会話の邪魔にならないようにか落ち着いた音であることが多かった。特にリクエストもせず、流れてくる音に身を委ねる。最近はこれが1番リラックスするな。

 

今日の余談

最近はほとんどSNSに投稿しなくなった。不思議とSNSから離れると意外と気分が良いのだ。

会社でその話をしたら多くの人がSNSを辞めており、みんな口を揃えていうのはネットで監視されていると感じるらしい。私は特に監視とは思わなかったが、飽きてきたのは確か。こうやって誰にも読まれないようなブログくらいでちょうど良いのかもなぁ。

レコード掘り

仕事が終わり、ふらっとジャズ喫茶でビールを飲んでレコードでも聴くかと思い店に行くと開店前で少し時間があった。時間つぶしで近くのディスクユニオン神保町店でレコードをDigってみることにした。

神保町店は、クラシック、Jpop、ジャズ、ロックなど雑多な印象でどこかのジャンルに特化はしていない。ジャズでいうと高価なオリジナル盤もなければ、セカンドプレスもない。だいたいが国内盤か、OJC盤で安価にアナログを楽しむのには適している。特にOJC盤は未開封のものもいくつかあったなぁ。残念ながら私にとってぐっとくるレコードは見つからないかなぁと思ったら、一枚だけ奇跡的に見つかった。

 ヘイ!ベルーベック/テイクファイブ(CBSソニー)

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 私は日本盤が好きではないのだが、このレコードは日本のプレスにしては珍しく音質が素晴らしい。おまけにベスト盤なので演奏も良い。おまけに1000円と値段も安かった。こういうレコードを暇な時に偶然見つけたというのが嬉しい。レコード趣味というのは、お金さえあればアメリカのオリジナルプレスの傷のないレコードを入手することは簡単である。お金がない場合はこういうレコードをマメに探すしかないが、探すこと自体が楽しいというのもまた良いのだ。

 

ブルーベックのピアノはキャッチャーな繰り返しのフレーズが多い。リズムの上でこのフレーズが何度も繰り返されることはどこかクラブミュージックに通じるものがある。リズムだけで楽しいし、心が踊る。ソロも良いが、ブルーベックの良さはソリストというより音楽自体の個性なんだろうな。

梅雨とマイルスと

曇天からの雨。梅雨らしい一日の始まり。

なんとなくではあるが、キャノンボール名義のマイルスのアルバムの枯葉のイントロが今日の天気に合う気がした。

 https://m.youtube.com/watch?v=l9Kb2AJHwLQ

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マイルスについては、Blue noteよりもPrestigeやColumbiaで残したアルバムのほうが音楽もそうだが録音も好きだ。そのためこのアルバムはあまり聴くことはないがなぜかこのレコードを2枚持っている。

 

レコードは不思議で同じ時期のプレスでも音の鮮度が違う時がある。これがCDと違うところで、2枚のうち一枚は傷があってノイズを拾うが、キャノンボールやマイルスの音が生々しいフロント重視の一枚。一方、もう一枚は綺麗なレコードで全くノイズを拾わないが、フロントの音がおとなしく、逆にベースやドラムの音がしっかり聴こえるリズム隊重視の一枚。初めは前者のほうが良いような気がしていたけど、何度か聴くうちに後者のプレスが好きになった。それでもなんか心に引っかかるものがあり、前者のレコードも手放さないのである。おっと、余談が長くなった。

 

A面の枯葉からマイルスの世界観でその美意識が表現されている。これは脳天気な?キャノンボールにはない感覚だろう。その意味でこれはマイルスのアルバムという意見もわかる。これがB面になるとキャノンボールの存在感が増してくる。ジャズ喫茶ではB面を聴くようだ。なんかわかる気がする。

 

ケニードーハムと春

完全に時差ボケで2:00に目が覚めてから、なかなか眠れず意味なく仕事のことを考えたりする。夜中に妄想したものは大抵良いものがなく、意味のないことがぐるぐると浮かぶ。朝方になり、音楽室でレコードを聴いてみることにした。

Kenny Dorham/ Blue spring Riverside (stereo original)

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裏ジャケットの曲名を見てもわかるようにこのアルバムはSpringにちなんだ曲を取り上げている。

トランペット、アルトサックス、バリトンサックス、フレンチホルンの四管。ソリストとして1番目立っているのは、アルトサックスのキャノンボールアダレイ。キャノンボールのアルトの吹き方は、スピード感のあるフレーズにハーフタンギングなどを入れて緩急を付け、おまけにダイナミクスがある。おまけに音もでかいのでリーダーのケニードーハムよりも目立ってしまう。最初聴いた時は、これはキャノンボールを聴くためのアルバムだなと思っていたが、何度か聴いてみるとそうではないことがわかった。

 

 聴きどころは、ケニードーハムの春にぴったりの爽やかなアレンジである。このアレンジがいかにもケニードーハムであり、派手さはないが、美意識を感じさせるのだ。アルバム全体がケニードーハムの音楽であり、キャノンボールは華を与えている役割。これがキャノンボール以外のアルトならさぞかし地味なアルバムになったであろうなぁ。

https://m.youtube.com/watch?v=A0WH8tsuZZk

https://m.youtube.com/watch?v=SQa6t28fQtE

 

名盤ではないが、佳作というべきアルバムで定期的に聴いてしまうアルバム。

 

 

朝に気分が良くなるジャズ

日本に帰国してから、身体がだるい。どうも梅雨の影響らしく、梅雨の季節は気圧の変化により、内耳の調子が悪くなることで体調を崩しやすくなるようだ。気温も高く蒸すので、発汗できずに身体にこもるのも良くないらしい。

 

そんな梅雨の天気に気分が良くなるレコードでも聴くことにした。

最近買ったのは、ノラジョーンズのデビューアルバム Come away with meである。

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恥ずかしながらこのアルバムがリリースされた当時まったく関心がなく、最近まで未聴であった。

声が瑞々しく、ジャズというよりカントリーに近い。驚くのは音質がかなり良く、まるで近くで歌っているかのようだ。こういうアルバムはカフェなんかで聴くのが最高だろうなぁ。