今日のレコード
久しぶりに朝から某レコードショップのセールに並ぶ。お目当てのレコードが全部キープでき、その中で2枚に厳選した。そのうちの一枚がロリンズのヴィレッジヴァンガードの夜。
私はオリジナル盤よりもセカンドプレスやサードプレスの安価なレコード派であったが、久しぶりにオリジナル盤を手に入れた。ロリンズの豪快な音の塊が飛びだしてきた!これはすごい。
オットーリンク のスラントの再現は難しいのか?
ヨハネスガーバーのマウスピースを処分した。値段が5万もするのでなかなかユーザーはいないと思うが、レビューをしてみよう。
良い点
ラバー特有の丸みのある音
サブトーンになりやすい
音程は安定してる
悪い点
エッジが立たない、マイルドな感じ
かちっとした音が出づらい
値段が高い
結局のところもう少しエッジが立つほうが好みだったのとやはりスラントと同じとはいかない。
ほとんど見分けがつかないくらいバッフル形状などは同じなんだけどなぁ。
外人と日本人のサックスの違い
最近は日本人と外人のサックスの演奏方法の違いに興味がある。
外人のサックスは、音が立体的で筒が鳴っているような感じの鳴らし方をする。
鼻が詰まっているようなという表現がわかりやすい。音を一音ずつハッキリと区切るように発音する日本人に対して、日本人ほど音を明確に発音しない。息の流れがずっとあって、そこにレガートで音を出している感じである。アクセントのある位置だけ音を強く発音し、時にくぐもったりすることもある。テンポが速くなると音は出ていないけど息の音だけ出ていることもある。これに対してこの状態を音を飲むと表現する人もいる。このような表現は日本語にはないのである。
外人は言葉を発する前に口がリラックスして口が軽く空いている。そこから息が漏れて息の音として、我々日本人には聴こえてくる。わかりやすく言うと、外人の英語はブレス音→音→ブレス音であるのに対し、日本人はブレス音が前後にない音を発する。音を1つ1つ区切る言語である日本語は、ジャズを演奏しても音をハッキリ発音することが普通なのでどうしても音が横に流れず、縦になる。そうするととたんにスイングしなくなるのだ。
外人のいうスイングを言葉で表現するのは難しい。日本のジャズ教育では、よく3連符を2:1で分けるとも言うが、これを明確に発音してもスイングはしないと思う。テンポによってその割合は変わるし、ハッキリと発音しないことやあえて割合をイーブンにすることもある。ようするに英語を母国語とした時の発音やアクセントそのままでサックスで演奏しているだけで外人はそのことを意識していない。ウダウダタンギングなんかも同じ理屈で、日本人の耳に音がウダウダと聴こえるだけで、全部そのような表現をしている訳でもない。
一番速いのは、英語の発音をネイティブに近くすることだけどあんまり意識している人はいないよなぁ。
ゴールデンウィークのレコード戦果
4枚ほど購入。購入したレコードはフラッシュディスクランチさんのレコードクリーナーで洗浄してから、レコードをトレースし聴く。それにしてもこの洗浄液は良い。音がクリアになり、しっかり聴こえるようになる。
特に良かったのが、モブリーのworkout
音圧が物凄かった( ´ ▽ ` )
チェットは良いな
ダメもとで入札してみたら運良く落札。毎年、秋にチェットブームがきますが珍しく春に。
レコードジャケは更新の時に差し替えよう。
レコードの音圧が高い。チェットのトランペットがパリッと鳴る。良く鳴るレコードが好きで、鳴りが大人しいレコードはCDのような聴感ならレコードで聴く意味はない。これはチェットのトランペットを間近で感じる良いアルバムである。
これは買って良かったレコードだな。
鬱とレコードと。
軽く鬱かもしれないと最近思うようになった。
うまくコミュニケーションが取れなくなり、1人でいたいと思うようになる。そういう時はレコードに限る。毎日レコードを磨き、ターンテーブルに載せて無心で音を聴く。私の場合には、同じレコードを繰り返し聴いてみて頭の中で自動再生できるまで聴きこむ。要するにそのレコードに録音された音楽が身体に入るまで聴くのだ。CDで同じことをしようとしても途中で飽きてしまう。レコードだからこそできるものなのだ。
結構聴きこんでくると耳が肥えてくる。ソロの構成一つとっても良く考えられているものから、適当なもの、勢いだけのものなど様々。人間なのですべてが名演とはいかない。それがまたいいんだけど。
最近では鬱っぽい自分でも受け入れられるようになった。今はそういう時期でそういう時期でしかできないこともあるよなぁと思う。いいじゃないか、レコードを聴きながらノンビリも。