改めてスタンゲッツを聴いてみる

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そういえば、スタンゲッツをまともに聴いたことがないと思った。名盤といえば、ゲッツジルベルトだが、あれはゲッツ本来の才能の一部しか表現していない。

 

レコード棚よりThe steamerを聴いてみる。この頃のゲッツは、レスターヤングの影響が色濃い。レスター風の音色、ニュアンスの付け方などが近い。しかしながら、フレージングはすでにゲッツの個性が現れており、流れるようなフレーズや例のたたみかけるようなフレーズもある。

 

この頃のゲッツは、クールサウンドと言われるのはその音色のためで、フレーズ自体は結構盛り上がるフレーズを多用している。ブリルハートのストリームラインの細身のマウスピースに厚手のリードを合わせ、圧力のある息を入れ続けて運指だけで音例を作る。まっすぐ吹いており、そこに音を乗せる感じはまさにレスター系である。

 

こういうサウンドも悪くないなぁと思う今日この頃。