たまにはサックスの話でも

サックスの話をたまには書いてみよう。

 

私はサックスでいうとマウスピースマニアであった。マウスピースはヴィンテージから現行品までとりあえずいろいろ試した。結局、自分にとってどうだったか?という答えにしかならないが、行き着いた結果は自然な音が出るものが良いということ。音がでかかったり、派手だったりいろいろな個性的なマウスピースがある。結局は、個性があるほどリードを選んだり、低音が吹きづらいとか高音の安定が不安定ということがある。どこかを強調した結果、どこかに弱点が出てくる。万能のものはそもそも存在しないんだろう。

 

不思議だが、マウスピースについては日本製よりも海外製が良いと思う。日本人はその気質からかとにかく正確なモノづくりを好む。その正確さ=良いマウスピースかというとそうではないと思う。正確であった方が好ましいが、要は音色が良く、本人が吹ければそれで良いのだ。また、正確さと吹きやすさを追求する結果、音が平坦になる傾向がある。これは日本製のレコードも同じ傾向があるのだが、結局のところこれが日本人が作るモノづくり。そもそもジャズはアメリカで生まれたもの。そこで生まれた楽器やアクセサリーを使うのが理に適っている。

 

海外製の自然な音がするマウスピースってどういうものか?

 

選択肢はたくさんあるが、結局のところはジャズならオットーリンクかセルマーになると思う。不思議だが、アマチュアほど沢山のマウスピースを持っていて、この二つ以外のメーカーのものを持っているケースもある。逆にプロほどオットーリンクのヴィンテージを持っていて他はあくまで宣伝の仕事として持っているだけで仕事では使っていない。だまされてはいけない。