梅雨とマイルスと

曇天からの雨。梅雨らしい一日の始まり。

なんとなくではあるが、キャノンボール名義のマイルスのアルバムの枯葉のイントロが今日の天気に合う気がした。

 https://m.youtube.com/watch?v=l9Kb2AJHwLQ

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マイルスについては、Blue noteよりもPrestigeやColumbiaで残したアルバムのほうが音楽もそうだが録音も好きだ。そのためこのアルバムはあまり聴くことはないがなぜかこのレコードを2枚持っている。

 

レコードは不思議で同じ時期のプレスでも音の鮮度が違う時がある。これがCDと違うところで、2枚のうち一枚は傷があってノイズを拾うが、キャノンボールやマイルスの音が生々しいフロント重視の一枚。一方、もう一枚は綺麗なレコードで全くノイズを拾わないが、フロントの音がおとなしく、逆にベースやドラムの音がしっかり聴こえるリズム隊重視の一枚。初めは前者のほうが良いような気がしていたけど、何度か聴くうちに後者のプレスが好きになった。それでもなんか心に引っかかるものがあり、前者のレコードも手放さないのである。おっと、余談が長くなった。

 

A面の枯葉からマイルスの世界観でその美意識が表現されている。これは脳天気な?キャノンボールにはない感覚だろう。その意味でこれはマイルスのアルバムという意見もわかる。これがB面になるとキャノンボールの存在感が増してくる。ジャズ喫茶ではB面を聴くようだ。なんかわかる気がする。