体格とサックスの音

最近分かってきたのは、いわゆるサックスの音質みたいなものは、自分の地声で決まるということ。マウスピースやサックスを変えても自分の声は自分の声。サックスの音が良いなぁと思うサックスの人は普段話す声がすでに良いし、よく通る。体格もサックスの音を決めているように思う。小太りでがっちりしている人ほど音が太く、痩せていると音が細い。背丈が高い人は音が低く、低いほど音が高い傾向にある。もしかしたら良い声をだせるようになる発声法を学ぶほうが音がよくなる気がする。不思議だが、ジャズのアルト吹きは小太りガッチリ型が多い気がする。

 

結局は、どのマウスピースでもサックスでも自分の音は自分の音なわけで、道具は自分が使いやすいものを選べばあとは微差なのかもしれない。もちろんプロはその微妙なところを追求しているし、それでこそプロなんだろう。

自分流カスタマイズを否定してみる

サックス吹きにとって、面白いのはサックスのパーツを一個一個変えてみてその変化を楽しむというものがある。マウスピースのリガチャーから始まり、本体のネジ、サムフック、サムレスト、ネックなどなど。私もそれを楽しんだ一人でもある。

 

結論から言おう。パーツは変えなくて良い。変えることで変更箇所が目立って自然に感じられなくなる。素材がゴールドプレートならギラギラしたよく言えば厚みのある、悪くいえば熱苦しい音に変わる。シルバーなら品の良い落ちつきがでるが、反面面白みに欠ける。要するに自然ではなくなる。自分が作ったものでない個性とは、いつか飽きがくる。もっと自然が良いなぁと気づく時がくる。

 

マウスピースだってそうだ。リフェイスしていないオリジナルのオープニングのマウスピースを使えば良い。無理に広げたものは、所詮はどこかに無理が出るものだ。不自然であることが、鼻につく。物はあくまで物として、自己主張せず奏者の個性を尊重するものであってほしい。なかなか気づかないことだが、大事なことである。

だからこういうマウスピースはみんなが欲しい

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前回書いたようにビンテージものでリフェイスされていないとするとオリジナルのオープニングのマウスピースが欲しくなる。特に7番とか7*というオープニングは開きが小さなすぎず大き過ぎずちょうど良いのでみんなオリジナルオープニングのこのあたりの番手が欲しいのだ。

 

一度でもビンテージを吹いた人なら、現行品で同じオープニングのマウスピースを買っても全く別物ということがわかるだろう。 多くの人が2000ドルくらいまでは覚悟していたと思うがまさかの4200ドル。マウスピースはもはや楽器並みもしくはそれ以上になった。経済的な格差が楽器にも出てきそうですね。

 

 

サックスのマウスピース探求の旅

久しぶりにサックスのマウスピースの話。

テナーサックスのマウスピースは山ほど買った。現行品、ビンテージなんでも試した。そこで得た知見はいろいろあるが、結局ダメだったなぁと思うことを書いてみよう。

 

その1 ビンテージのマウスピースでオープニングを上げるリフェイスがされているもの

何本か試してわかったことは、初めからそのオープニングで設計されているものを吹いたほうが吹きにくい音があまりないこと。リフェイスしてオープニングを上げたものは、どこかの音が出しづらいことが多い。やはり基本設計を無視して無理矢理オープニングを上げて成功する可能性は低い。

 

その2 現行のマウスピースで有名ブランドで売っているもの 例えばオットーリンク

大量生産されてブランドだけで売っているものは物自体の精度が悪い。そのまま使ってもイマイチなことが多い。材質も悪い。

 

その3 オープニングが極端に広いもの、狭いもの

自分の息の量が多く、オープニングが合っている場合は良いが、息の量が少ないのにオープニングの広いマウスピースを使うと息の量が足りなくなり音程が下がる。音程が下がらないように口を締めてマウスピースを噛むとオープニングは狭くなるが良い音はでない。狭い場合は息の量が良いのだが、音量が小さくなり、硬い音になる傾向。

 

その4 一部の国内リフェイサーが作った独自ブランドのマウスピース

マチュアのサックスプレイヤーがマウスピース製造者になった場合は、その製造者の吹き癖などがマウスピースに残る。何本かリフェイスもしてもらったが、左右バランスもひどくリフェイスも失敗。

 

こんな感じでビンテージのマウスピースは良いものがなく、あっても高価。

現行マウスピースは自分に合ったものが選べるが、音色がイマイチの割にいい値段する。

合わないマウスピースを買ってダメを繰り返すとマウスピース探求の旅に出ることになるのだが。。

 

 

糸ドライブの糸

我が家のレコードプレーヤーは糸ドライブである。

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ここ数日、糸がそろそろヘタってきたかな?と感じていたが、時間がなくて変えていなかった。夜にJune christyのボーカルを聴いたらやたら声が低い。こんな声だったかな?と思い、ようやく糸を変えたら声が高くなり元の声に戻った(笑)。音楽も活き活きして聴こえる。糸は定期的に交換しなくてはと思ったのだった。

素晴らしいレコード ものんくる 世界はここにしかないって上手に言って

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私はPopsは聴かない。特にJpopには失望している感もあり、まったく聴かないのだが、久しぶりに聴いたのがものんくるだった。ジャズではないが、ジャズマンが参加しているのも面白い。70年代のポップスのようでもあるが、音作りは新しい。実に面白い音楽で多幸感溢れる。

 

一曲目が良いな。

 

キューバンジャズプロジェクト

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オーディオ評論家の田中伊佐資氏が著書で勧めていたキューバンジャズプロジェクトのARJE(アルへ)をたまたまヤフオクで落札。キューバの音楽というより、キューバ人がアメリカのジャズをやっているものだ。音楽も素晴らしいか、録音が大変素晴らしくて印象に残る。廃盤なので入手困難ですが、一度聴いてみる価値のある一枚。