サックスのマウスピース探求の旅
久しぶりにサックスのマウスピースの話。
テナーサックスのマウスピースは山ほど買った。現行品、ビンテージなんでも試した。そこで得た知見はいろいろあるが、結局ダメだったなぁと思うことを書いてみよう。
その1 ビンテージのマウスピースでオープニングを上げるリフェイスがされているもの
何本か試してわかったことは、初めからそのオープニングで設計されているものを吹いたほうが吹きにくい音があまりないこと。リフェイスしてオープニングを上げたものは、どこかの音が出しづらいことが多い。やはり基本設計を無視して無理矢理オープニングを上げて成功する可能性は低い。
その2 現行のマウスピースで有名ブランドで売っているもの 例えばオットーリンク
大量生産されてブランドだけで売っているものは物自体の精度が悪い。そのまま使ってもイマイチなことが多い。材質も悪い。
その3 オープニングが極端に広いもの、狭いもの
自分の息の量が多く、オープニングが合っている場合は良いが、息の量が少ないのにオープニングの広いマウスピースを使うと息の量が足りなくなり音程が下がる。音程が下がらないように口を締めてマウスピースを噛むとオープニングは狭くなるが良い音はでない。狭い場合は息の量が良いのだが、音量が小さくなり、硬い音になる傾向。
その4 一部の国内リフェイサーが作った独自ブランドのマウスピース
アマチュアのサックスプレイヤーがマウスピース製造者になった場合は、その製造者の吹き癖などがマウスピースに残る。何本かリフェイスもしてもらったが、左右バランスもひどくリフェイスも失敗。
こんな感じでビンテージのマウスピースは良いものがなく、あっても高価。
現行マウスピースは自分に合ったものが選べるが、音色がイマイチの割にいい値段する。
合わないマウスピースを買ってダメを繰り返すとマウスピース探求の旅に出ることになるのだが。。