解体的交感

ギターの高柳昌行とアルトサックスのデュオ(というよりも対決?)である解体的交感がアナログ復刻するとあり、話題になっている。

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あまり話すことはないが、私のジャズの入り口は阿部薫のアルトサックスソロによるフリージャズである。大学の時にたまたま阿部薫のアルトを聴いてなんて凄い音なんだと感激した。綺麗な音でメロディを吹く訳ではなくひたすら吹きまくる音はまさに命の音のように当時の私には響いた。

 

それがある時期から全くフリージャズを受け入れられなくなる。阿部薫のもつアングラな感じや批評家の意味不明な解説も気持ち悪くなってしまった。フリージャズ自体も行き場をなくなり、フリージャズ自体が本来自由なはずが、型のようなものが作られ勢いを失う。今ではフリージャズもバークリーで教える時代にもなっており、フリージャズ自体が形式のあるジャズの一部になった感もある。

 

レコード店のマスターと話をした時に、フリージャズがわからなくなったというとあれは観て楽しむということもあるとのこと。確かにこの解体的交感もライブで聴くことができたらもっと違う印象になるかもしれない。とはいえフリージャズ自体が人気は全くないと思われるが誰か演奏しているのだろうか?