欲しいレコードがない
最近は、どうも欲しいレコードが出てこない。特に欲しくないレコードは市場に出てくるが全く購買意欲がわかない。一番残念なのは、綺麗なレコードがなく、傷盤ばかりということ。もしくは、傷がなくてもやたらノイズをひろうレコードだ。
今日は天気が良いので新宿のユニオンに行ったが、収穫といえばこの一枚だけ。
2ndでステレオなんで2200円という安さ。盤はキレイだったのでこういうものをぼちぼち買うしかない。今月はこれと先日のThe steamerの2枚のみ。以前よりだいぶレコードを買わなくなった。
おそらくGWのセールに綺麗な盤は高額で放出されると思うが、レコードが高額になるのはなんとも残念。
改めてスタンゲッツを聴いてみる
そういえば、スタンゲッツをまともに聴いたことがないと思った。名盤といえば、ゲッツジルベルトだが、あれはゲッツ本来の才能の一部しか表現していない。
レコード棚よりThe steamerを聴いてみる。この頃のゲッツは、レスターヤングの影響が色濃い。レスター風の音色、ニュアンスの付け方などが近い。しかしながら、フレージングはすでにゲッツの個性が現れており、流れるようなフレーズや例のたたみかけるようなフレーズもある。
この頃のゲッツは、クールサウンドと言われるのはその音色のためで、フレーズ自体は結構盛り上がるフレーズを多用している。ブリルハートのストリームラインの細身のマウスピースに厚手のリードを合わせ、圧力のある息を入れ続けて運指だけで音例を作る。まっすぐ吹いており、そこに音を乗せる感じはまさにレスター系である。
こういうサウンドも悪くないなぁと思う今日この頃。
パリの展示会にて
パリのコンポジットショーで見かけたジャズバンド。地元のバンドだと思うけどなかなか上手かった。
サックスに目がいってしまうのですが、音色は良かったなぁ。音量は小さかったけど、これはアメリカでも同様で日本人はサックスの音量が大きい。体格は明らかに外人のほうが大きいのだけど。
あぁ、サックスが吹きたい。。
ヤフオクでモブレーのレコードを落札
たまたま安価だったのでダメ元で入札したら、落札できた。
不思議なのが、片面だけVANGELDER刻印。一箇所だけ音トビがある。
ヤフオクはこんなもんだろう。
2月に買ったレコードはこれだけ。レコード熱はだいぶ覚めてきたかなぁ。
お気に入りマウスピース
キャノンのコンデジを手に入れたので思わず写真を撮ってみた。
マウスピースはヨハネスガーバー、リガチャーはマーティンである。実はこのマウスピース、手持ちのスラントとデザインがそっくり。もちろんスラントを意識しているのは確かだが、このマウスピースは、オープニングが7番でヨハネスガーバーお得意の金属粒子は入っておらず、ドイツ製の高品質のラバーのみ。始め吹いていてややパンチにかけていて物足りなかったが、コシのあるリードを使ったらなかなか良い感じ。おまけにゴールドプレートのリガチャーをつければ結構クリアで音も太いのに柔らかい音になる。 スラントとは正確にはイコールではないが、オープニングをいじってあるスラントよりは良いと思う。もう少しごりっとすると面白いマウスピースかもなぁ。
体格とサックスの音
最近分かってきたのは、いわゆるサックスの音質みたいなものは、自分の地声で決まるということ。マウスピースやサックスを変えても自分の声は自分の声。サックスの音が良いなぁと思うサックスの人は普段話す声がすでに良いし、よく通る。体格もサックスの音を決めているように思う。小太りでがっちりしている人ほど音が太く、痩せていると音が細い。背丈が高い人は音が低く、低いほど音が高い傾向にある。もしかしたら良い声をだせるようになる発声法を学ぶほうが音がよくなる気がする。不思議だが、ジャズのアルト吹きは小太りガッチリ型が多い気がする。
結局は、どのマウスピースでもサックスでも自分の音は自分の音なわけで、道具は自分が使いやすいものを選べばあとは微差なのかもしれない。もちろんプロはその微妙なところを追求しているし、それでこそプロなんだろう。
自分流カスタマイズを否定してみる
サックス吹きにとって、面白いのはサックスのパーツを一個一個変えてみてその変化を楽しむというものがある。マウスピースのリガチャーから始まり、本体のネジ、サムフック、サムレスト、ネックなどなど。私もそれを楽しんだ一人でもある。
結論から言おう。パーツは変えなくて良い。変えることで変更箇所が目立って自然に感じられなくなる。素材がゴールドプレートならギラギラしたよく言えば厚みのある、悪くいえば熱苦しい音に変わる。シルバーなら品の良い落ちつきがでるが、反面面白みに欠ける。要するに自然ではなくなる。自分が作ったものでない個性とは、いつか飽きがくる。もっと自然が良いなぁと気づく時がくる。
マウスピースだってそうだ。リフェイスしていないオリジナルのオープニングのマウスピースを使えば良い。無理に広げたものは、所詮はどこかに無理が出るものだ。不自然であることが、鼻につく。物はあくまで物として、自己主張せず奏者の個性を尊重するものであってほしい。なかなか気づかないことだが、大事なことである。