日野皓正

例の事件について、Facebookに投稿している人が多い。なんだか最近は、こういう話題がお題となっていろんな意見を言い合い、納得感があるものが素晴らしいという風潮がある。実際にはその現場にいなかったのにネットの記事だけでよく自分の意見を書けるなと感心する。そのネットの記事自体の信頼性ものがわからないというのに。。当事者たちしかわからないこともあるだろうにわざわざネットに自分の考えを書いて、いいね!をつけてもらったり、議論したりという人たちの気持ちがよく理解できないな。

 

 

小粒だが秀作

最近の自分の好きなレコードの傾向は、派手ではないけど聴いているとなんとなく良いなという作品が多い。MilesでいうとMusings of milesとかwith modern jazz giantsなんかがそれに当たる。おそらく多くの人が好きなアルバムは、Kind of blue, Round midnight, Relaxin', Cookin'あたりだろう。

 

今日はまた渋くMiles Davis Quintet/Sextet

f:id:ttakayukin0813kun:20170828055841j:image

個人的にはB面のリラックスした雰囲気が好きだ。リラックスというと締まりのないダレた演奏もあるが演奏が良い。気分がなんとなく焦っている時や忙しい時に聴きたいアルバム。

アナログプロダクションのHQ180シリーズが気になる

f:id:ttakayukin0813kun:20170826160826j:image

ダグサックスのマスタリングが好きだ。クリアなんだけど、楽器一つ一つの音がどっしりしている。かといってドンシャリでもない。ベンウェブスターの音は意外と小さく、リズム隊のほうが音が目立っている。特にドラムはスネアの音が大きくて、時たまにびっくりするほど迫力がある。躍動感に満ちている。高音質という言葉がふさわしい。

 

 

 

解体的交感

ギターの高柳昌行とアルトサックスのデュオ(というよりも対決?)である解体的交感がアナログ復刻するとあり、話題になっている。

f:id:ttakayukin0813kun:20170824074747j:image

あまり話すことはないが、私のジャズの入り口は阿部薫のアルトサックスソロによるフリージャズである。大学の時にたまたま阿部薫のアルトを聴いてなんて凄い音なんだと感激した。綺麗な音でメロディを吹く訳ではなくひたすら吹きまくる音はまさに命の音のように当時の私には響いた。

 

それがある時期から全くフリージャズを受け入れられなくなる。阿部薫のもつアングラな感じや批評家の意味不明な解説も気持ち悪くなってしまった。フリージャズ自体も行き場をなくなり、フリージャズ自体が本来自由なはずが、型のようなものが作られ勢いを失う。今ではフリージャズもバークリーで教える時代にもなっており、フリージャズ自体が形式のあるジャズの一部になった感もある。

 

レコード店のマスターと話をした時に、フリージャズがわからなくなったというとあれは観て楽しむということもあるとのこと。確かにこの解体的交感もライブで聴くことができたらもっと違う印象になるかもしれない。とはいえフリージャズ自体が人気は全くないと思われるが誰か演奏しているのだろうか?

秋へ向かう季節

朝起きてすぐにジャズをレコードで聴く。淹れたての珈琲があればいうことはない。

そんな朝に聴くマイルス。

f:id:ttakayukin0813kun:20170823054917j:image

Musings of Miles/Miles Davis

 

マイルスの作品はコンセプトがしっかりしている。このアルバムでは、ピアニストのアーマッドジャマルに影響されて間を活かした音楽を作ろうとしたとあるが、マイルスのアドリブを聴く限り、ソロにスペースを作るというよりはバリバリ吹いていたりする。ワンホーンで聴きやすく味わいのあるアルバム。やはり私はプレスティッジ時代のマイルスが好きだ。

 

 

 

 

 

廃盤セールの戦果

最近買ったレコードたち。

f:id:ttakayukin0813kun:20170808060731j:image

8/5のユニオン廃盤セールに行った。とりあえず近場の新宿店に行ったがあまり活気もなく、壁にあった高額廃盤も1時間ほどで戻っていた。特にブルーノートの廃盤は高額化していたが、欧州のレコードは値段がかなり落ちていたなぁ。私は美盤しか興味ないのでB+しか検盤しないが、これでも結構スレや細かいキズがある。状態良好と書かれていても、再生するとノイズが多かったり。もはやある程度のノイズは覚悟の上で買うしかない状況なんだろう。熟考の末、予算的に許すArt BlakeyのNight in Tunisiaを買う。この盤ですら大丈夫かな?と心配したが、自宅で聴いても悪くなかった。レコードの選球眼は良くなっている気がする。

 

職場の帰りに御茶ノ水のJazz Tokyoに寄る。意外にも廃盤が結構残っているが、良く見ると盤質がBばかり。要するにキズあり、値段は高くも安くもない。B+でもカビがあったり、A/Bでピカピカ盤でもキズが一箇所あってノイズを拾うものもある。悩んだ末に安価なサヒブシハブのSeeds UKプレスを買った。オリジナルではないが、1年後の1970年のプレス。音も非常に良く、良かったかな。

 

それにしても最近のレコードセールは必ずお店で視聴が鉄則だ。通販はいかん。

 

 

レコード盤の見極めとサックスの練習

廃盤セールに行くもガラガラ。来週のプレミアムセールがあるからだろう。

アートブレイキーのアルバムが気になり、盤質良好とあるがB面キズがあり、周回クリック。そのほか安い盤も視聴したが、使用感がありどれもややチリノイズ。今日は見送りで何も買わず。最近はレコード熱はやや下火。欲しいのは、モノラルの美盤と決めているので当てはまらないものは、それほどはぐっとこなくなっている。

 

その反面、サックスの練習熱が上がってきて、フレーズを作っては書き出し、マイナスワンを作って演奏して、カッコイイフレーズだけ残してまた作るの繰り返し。あっと言う間に時間がなくなる。そういえばレコードを聴いているとジャズのノリが身体で理解できてくるように感じる。音の質感などからもサックスの鳴らし方が想像できる。最近はモブレーばかりだな。