アナログプロダクションのHQ180シリーズが気になる

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ダグサックスのマスタリングが好きだ。クリアなんだけど、楽器一つ一つの音がどっしりしている。かといってドンシャリでもない。ベンウェブスターの音は意外と小さく、リズム隊のほうが音が目立っている。特にドラムはスネアの音が大きくて、時たまにびっくりするほど迫力がある。躍動感に満ちている。高音質という言葉がふさわしい。

 

 

 

解体的交感

ギターの高柳昌行とアルトサックスのデュオ(というよりも対決?)である解体的交感がアナログ復刻するとあり、話題になっている。

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あまり話すことはないが、私のジャズの入り口は阿部薫のアルトサックスソロによるフリージャズである。大学の時にたまたま阿部薫のアルトを聴いてなんて凄い音なんだと感激した。綺麗な音でメロディを吹く訳ではなくひたすら吹きまくる音はまさに命の音のように当時の私には響いた。

 

それがある時期から全くフリージャズを受け入れられなくなる。阿部薫のもつアングラな感じや批評家の意味不明な解説も気持ち悪くなってしまった。フリージャズ自体も行き場をなくなり、フリージャズ自体が本来自由なはずが、型のようなものが作られ勢いを失う。今ではフリージャズもバークリーで教える時代にもなっており、フリージャズ自体が形式のあるジャズの一部になった感もある。

 

レコード店のマスターと話をした時に、フリージャズがわからなくなったというとあれは観て楽しむということもあるとのこと。確かにこの解体的交感もライブで聴くことができたらもっと違う印象になるかもしれない。とはいえフリージャズ自体が人気は全くないと思われるが誰か演奏しているのだろうか?

秋へ向かう季節

朝起きてすぐにジャズをレコードで聴く。淹れたての珈琲があればいうことはない。

そんな朝に聴くマイルス。

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Musings of Miles/Miles Davis

 

マイルスの作品はコンセプトがしっかりしている。このアルバムでは、ピアニストのアーマッドジャマルに影響されて間を活かした音楽を作ろうとしたとあるが、マイルスのアドリブを聴く限り、ソロにスペースを作るというよりはバリバリ吹いていたりする。ワンホーンで聴きやすく味わいのあるアルバム。やはり私はプレスティッジ時代のマイルスが好きだ。

 

 

 

 

 

廃盤セールの戦果

最近買ったレコードたち。

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8/5のユニオン廃盤セールに行った。とりあえず近場の新宿店に行ったがあまり活気もなく、壁にあった高額廃盤も1時間ほどで戻っていた。特にブルーノートの廃盤は高額化していたが、欧州のレコードは値段がかなり落ちていたなぁ。私は美盤しか興味ないのでB+しか検盤しないが、これでも結構スレや細かいキズがある。状態良好と書かれていても、再生するとノイズが多かったり。もはやある程度のノイズは覚悟の上で買うしかない状況なんだろう。熟考の末、予算的に許すArt BlakeyのNight in Tunisiaを買う。この盤ですら大丈夫かな?と心配したが、自宅で聴いても悪くなかった。レコードの選球眼は良くなっている気がする。

 

職場の帰りに御茶ノ水のJazz Tokyoに寄る。意外にも廃盤が結構残っているが、良く見ると盤質がBばかり。要するにキズあり、値段は高くも安くもない。B+でもカビがあったり、A/Bでピカピカ盤でもキズが一箇所あってノイズを拾うものもある。悩んだ末に安価なサヒブシハブのSeeds UKプレスを買った。オリジナルではないが、1年後の1970年のプレス。音も非常に良く、良かったかな。

 

それにしても最近のレコードセールは必ずお店で視聴が鉄則だ。通販はいかん。

 

 

レコード盤の見極めとサックスの練習

廃盤セールに行くもガラガラ。来週のプレミアムセールがあるからだろう。

アートブレイキーのアルバムが気になり、盤質良好とあるがB面キズがあり、周回クリック。そのほか安い盤も視聴したが、使用感がありどれもややチリノイズ。今日は見送りで何も買わず。最近はレコード熱はやや下火。欲しいのは、モノラルの美盤と決めているので当てはまらないものは、それほどはぐっとこなくなっている。

 

その反面、サックスの練習熱が上がってきて、フレーズを作っては書き出し、マイナスワンを作って演奏して、カッコイイフレーズだけ残してまた作るの繰り返し。あっと言う間に時間がなくなる。そういえばレコードを聴いているとジャズのノリが身体で理解できてくるように感じる。音の質感などからもサックスの鳴らし方が想像できる。最近はモブレーばかりだな。

 

Facebookを辞める

最近のFacebookを見ていると、ライブの告知、ライブの報告なんかが多い。友達のはともかく知らない人のライブの告知や報告も流れてくる。あとは政治ネタだろうか、〇〇の真実はこれみたいな話。そういえば、企業の広告も増えたな。私のページは、大雑把にいえば、音楽家の宣伝か、政治批評みたいな感じになり最近はなんか投稿もめんどくさくなり、イイね!ボタンすら押さなくなった。

 

SNSのほとんどは自慢とGENKINGがテレビで言っていたのを聴いて、まさにその通りと感じた。あえてFacebookで投稿するのは、周りの反応が欲しいからだと思うし、過去私もそうだった。SNS熱が冷めた今となっては、特に投稿して誰かに何かを知ってもらう意味はないと思うし、周りもそれに気づいてきたように思う今日この頃。

Ruud Brink Double faceを買う

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仕事帰りに御茶ノ水のJazz TokyoでエバンスのDVDを買おうと思い、ついでにレコードも見て見たらRuud BrinkのDouble faceが見つかった。このレコードは人気があり、相場としては54,000-60,000円くらいで状態の良いものが市場に出るが買うまでには至らなかった。ジャケはシミがあるものの盤質良好とあり、値段は税込で28,000円。迷うところだ。

 

店頭でかけてもらったが特に問題はなし。しかし、家でレコードを見たらB面に針傷が。。だから売れ残っていたし、値段も半値だったのかと納得。傷のところではノイズを拾うものの、大きなノイズでもなくまぁ仕方ないレベルか。これが5万代なら悪質だけど、まぁ良心的な価格設定だろう。

 

本当に良い音楽は、聴いていても楽しく、音質も良い。聴いていて楽しくなくて、音質が良いレコードは微妙だ。聴いていて楽しいが、音質がイマイチも微妙。結局は、音楽も音質も良いものしか残らず、かつ趣味に合うものとなるとかなり数は少ない。

 

このレコード。確かに音楽は良いのだが、どことなく退屈でもある。その退屈さは、スコットハミルトンを聴いて感じる何かに近い。それが何か自分にはわからないのだけど。買うべきだったか、見送るべきだったかというとたぶんこの値段まで下がらないと一生聴かなかったのでまぁ良い買い物と言える。